「すき焼きが食べたかったから」

すき焼き

すき焼き

先週の平日の朝のこと。

僕は仕事へ行くためにいつも通りの時間に家を出て駅へ向かう。

そしていつもと同じ電車に乗った。

すると見たことのある顔の人が乗ってきた。

そしてそいつは僕に

「よっ!」

と片手を上げながら声をかけてきた。

最初はびっくりしたが、そいつは陽気な僕のともだちだった。

いつもは乗ってこないはずの電車にそいつはなぜか乗ってきた。

疑問に思った僕はそいつに

「いつもこの時間なの?」

と聞いたら

「違うよ!いつもは1本早い電車!」

と答えた。

「なんで今日はこの時間なの?」

と僕は問いただした。

そしたらやつは活き活きと

「すき焼きが食べたかったから!」

と答えた。

「ん?」「どういうこと?」

僕はある程度答えを予想していたが、

その予想していた答えとかけ離れた答えを突きつけられて僕の頭は思考停止。

考えることができなくなったので問いただしていくと、

どうやら昨日の晩ご飯がすき焼きでその残りを朝見つけてしまい、

それを食べるために家を出るのが遅れたんだとか。

なんだそんなことか。少し考えたらわかるじゃんか。

って気づいたのは電車を降りてから。

すき焼きを食べるために遅れたそいつに僕は

「そんなことで1本送らせたのかよ!笑」

って言ったらそいつは

「あー、あと起きるのが少し遅かった。」

とそいつは何気なく答えた。

僕は間を空けずに

「いや、絶対遅れた原因すき焼きじゃなくてそれじゃん!」

と朝の通勤電車の中で少し大きめな声で思わずつっこんでしまった。

その時はなんとも思っていなかったけど、あとあと考えると少し恥ずかしい。

そんなたわいもない会話を朝からしていたんですけど、こんなくだらないことでさえも幸せだなとか思っちゃうわけです。

いつもと少し違うだけで新鮮な気持ちになって脳みそが喜んでる気がする。

それになんの約束もせずに知り合いにばったり会えることってすごいことだと思うし、

そんなことが起きた日はいいことありそう。

やっぱりともだちって大切だなって改めて感じました。

ありがとうな。

つり革

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