先日、仕事が終わり家に着いてなんとなくベランダに出て、今日も仕事終わったーって空を見上げたら飛行機が飛んでいた。
飛行機が飛んでいてもそんなに珍しいことではない。
飛行機が飛んでるなーとしか思わなかった。
そのまま仕事終わりの解放感に浸りながら夜空を眺めていた。
すると眩しいくらいに光るものが飛行機よりもはるかに速いスピードでその飛行機を追い抜いていった。
飛行機のライトでも星の光でもない。
それは流れ星だった。
流れ星はすぐに燃え尽き暗闇に消えた。
きっと1秒にも満たない一瞬の出来事だったが、僕にはそれが数秒にも感じた。
お願い事はできなかった。というよりする気にならなかった。
久しぶりの流れ星をただこの目に焼き付けたかっただけだから。
いつぶりだろうか、流れ星を見たのは。
小学生か、中学生かおそらくその辺りだと思う。
流れ星を見た瞬間、あの頃の純粋な気持ちが蘇った気がした。
流れ星は僕の心を綺麗に洗っていった。
そして僕の心を奪った。